入院する脳腫瘍の病棟は脳の病気を抱えた患者さんが多いです。

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病室

脳腫瘍の病棟は病院によって様々かも知れませんが、私が入院した病院はザックリと『脳神経外科』のくくりで分けられていました。

同じ病棟内は認知症患者さんのような方もいらっしゃいました。リハビリ外来の病棟と行き来できていたので、入院患者さんなのかリハビリだけ受けにきたのか区別は難しかったです。

まぁ、病院着やパジャマを着ていると大体わかりますけどね。

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脳腫瘍の病棟には脳の病気を抱えた患者さんが集まる場合が多いです。

脳卒中と脳梗塞の患者さん用にエリアはキッチリと分かれていましたが、脳腫瘍の患者は少ないのか特にエリア区分はなく、認知症患者さんや、ちょっと精神的にワケありなのかな…って患者さんも同室でした。

なので、通常の病室とは違うやや異質な環境でした。今回はそういった病室に入室したときの実際のお話です。

認知症患者さんが奇声を発したりしますが、なるべく気にしないようにしましょう。

ちなみに私がはじめに入った病室は看護師さんが担当になるのを怯えるほどに、強烈な方々が揃っていました。のちに私は個室に移りましたが、看護師さん達が恐れを口にしていました。

4人部屋で他の3人のうち1人は認知症でした。70代ぐらいのお婆ちゃんでした。看護師さんが不在になると延々と「看護師さ〜ん」と呼び続けます。

最初は心配でナースコールを押してあげたのですが、いざ看護師さんが来ても無言を押し通すお婆ちゃん…。

更には娘の名前も叫ぶ始末。このお婆ちゃんには「また呼んでるよ…」と慣れで対応できました。私自身も病気で感覚が麻痺していたのかな。

完全なマナー違反の同室患者さんには困りもの…。もう、お手上げ状態。

もう1人はカーテンを開けっ放しで、勝手に食べ物を持ち込んで食べまくる老婆。白髪混じりの落ち武者みたいで、姿も妖怪っぽいからカーテン開けてるだけでも恐怖でした。

テレビも音量全開。携帯もリンリン鳴りっぱなし。その場で通話し放題。無法地帯。医師、看護師の言う事も聞かない悪質さでした…。

なぜか棚からこぼれるような荷物を持ち込んでいて看護師さんがチェックすると、ほぼ持込み禁止の食べ物だったというオチでした。

感情の起伏も激しくて泣いたり喚いたりしたかと思えば、ケロっとしてのんきに歌ったりします。私も関わりたくないので放置していました。

病室を脱走する患者さん。ノートにビッチリと何かを書いている…。

最後の1人はほんの数日だけ同室になったのですが、かなり強烈なキャラの持ち主でした。その方は精神を患っている方だったのですが、足も悪く車椅子か松葉杖を常に使用していました。

その方が這いつくばって病室から脱走したそうです。貞子かい…。

トイレ付近で発見されて病室まで保護されてきました。「トイレに行きたきゃナースコール押しなよ…」と呆れましたが、病室で看護師さんにメチャクチャ怒られていました。あんなに怒鳴れる大人がいるんだ〜と思わず感心しました。

毎日のようにお母さんが来ていましたが歪んだ親子関係でした。まぁ、お母さんも精神的に参っちゃうだろうけど。

その患者さんは昼夜問わず、カリカリと鉛筆で何かを書いている音がしていました。ある日ふとベッド脇を通ったときにA4ノート1枚に、米粒のような文字でビッチリと埋められた文章を目にしました。…恐怖すら感じました。

病気だったから一緒に過ごせたかもしれません。

今こうやって感じるのは、現在の感覚だったら「あの同室のメンバーと再び入院しなさい」と言われたら「イヤです」と答えます。

まともな精神状態で過ごせる状況じゃありませんからね。見舞いにくる夫も「大丈夫?」と体調よりも同室のメンバーに不安を感じていました。

なので、脳腫瘍の摘出手術後の集中治療室で意識が戻ってから「あの病室に戻りたくない」とジワジワと思いはじめました。

少しずつ意識が戻り脳も以前のような正常な感覚に戻りつつありました。手術後でしたが、あのメンバーと過ごす事への不安感だけが増幅します。

私はスタッフの方に「ココを出たら、前の病室では無く違う病室か個室をお願いできますか?」とまだ意識が朦朧としている中で聞きました。

すると「まだ調整中ですがご主人様から、そのようなお話は伺っていますよ」との返事が!グッジョブ夫!!…安心した私は再び深い眠りにつきました。

そいういうワケで手術後はの〜んびりと個室で過ごす事ができました。

脳腫瘍の入院中に注意すること&ポイントは?運動不足にも気を付けて!
脳腫瘍で入院生活を送る際の注意点をご紹介。病院での過ごし方や自主的なリハビリをオススメしています。体が麻痺していますが入院中は運動不足になりやすいので、無理しない程度に動きましょう。早く退院する為の近道ですよ!

個室や部屋の移動は早めにお願いしておいた方がイイですよ。私の場合はたまたま空きがあって良かったです。

病状のせいで皆さん不安定な状況なのかも知れませんが、トラブルになったり我慢して耐えるのも腑に落ちません。なので、自己防衛の為にも部屋の移動をするのが一番の安全策なのだと私は実感しました。