私の病院では脳腫瘍で入院する時に、まずどのような病状か現状確認の為に【リハビリテーション実施計画書】を作成してくれました。これは脳神経外科の主治医の指示の元にそれぞれの療法士が組んでくれた計画書でした。
全ての病院で行うか分かりませんが、私の病院で行ったリハビリをご紹介します。
まずは入院直後にチェックします。病気とはいえ出来ない…。
脳腫瘍の入院前、もしくは入院してすぐに言語療法・作業療法・理学療法などで、どのくらいのレベルかテストします。私は右半身がどのくらい歩けるか確認する為に、ヨチヨチと病棟のフロアを療法士さんに付き添って貰いながら歩いて、休憩先でテストしました。
例えば…
- 今日は平成何年の何月何日で何曜日ですか?
- この病院はどこ(何県の何市)ですか?
- 100から7ずつ引いて計算して答えてください。
- 今から言う3つのアイテムを覚えてください。2つ問題を解いたあとに訊ねますので教えてください。
…などでした。あとで知りましたが認知症テストとほぼ一緒でした。
入院した当初、全く答えられませんでした。自分でも驚きました…質問が簡単だから思うようにできなくて凄くショックで。
不甲斐なくて情けなくなるばかりで…。でも脳にダメージがあるから仕方ないです。病気なんですから…。
手術前後も言語療法・作業療法・理学療法は続きます!
私が脳腫瘍で入院していた病院は手術前もリハビリを行っていました。言語療法・作業療法・理学療法が1回20分ずつ午前と午後で計2回ありました。なので入院している割には予定がいっぱいでした。
その合間に病院食、検査、入浴だったりと、色々と予定があるので、リハビリの療法士さんも毎日前日の予定表を組んだり当日になって予定が変わったりと、大変そうでした。こちらは、ただベッドで横になって言われるままの予定で行動していましたが。
言語療法・作業療法・理学療法ってなに?
脳腫瘍で入院するまで言語療法・作業療法・理学療法の3つを聞いたことはあっても一体どんな職業の方なのか知りませんでした。なので、簡単にご説明させて頂きます。
言語療法士とは?
主に患者さんの口や喉の動き、言葉と脳の繋がりやコミュニケーションを見てくれます。私の担当の方はテスト8割:雑談2割ぐらいでした。
行うテストによって、かなり頭を使って疲れます。もう思い付きや発想力かも知れません。ちなみに『言語聴覚士』と同じ資格です。
作業療法士とは?
日常生活でどの程度、支障なく生活できているかチェックしたり、麻痺を治す為の改善策を考えてくれます。主に細かい手の動きを行いましたし、図形を解く問題もありました。私はこの図形が一番苦手でした…。
理学療法士とは?
主に身体的なトレーニング療法を行ってくれます。私の場合は右半身の麻痺があったので一緒に病棟をサポートしながら歩いてくれました。あとは、柔軟性を高める為に入念に肩や股関節をマッサージしてくれました。私はこの時間が一番嬉しかったです。
3つの詳しいリハビリの内容は下記の記事でご案内しています。
療法士さんと二人三脚でがんばりましょう!
いずれのリハビリも毎日、短時間でもコツコツ続けて成果がでると思って下さい。私も「面倒臭いなぁ〜」とか「今日はしなくてもイイんじゃない?」と思う時が多々ありました。
が、実際に療法士さんが「では、はじめましょうか?」と病室のカーテンから顔を出されると「嫌です…」とは言えない。
大人でそんな身勝手も通用しないし、そもそも自分の体の事ですからね。退院までを考えれば、リハビリが一番の早道なので頑張りましょう!