脳腫瘍の手術から2年も過ぎて今更どうでも良い話なのかも知れません。ですが…大事なので書いておきます…。
手術前にトイレで便だけは出しておきましょう!
お食事中の方は読まない方がイイですよね。ここまで書いておいてなんですが、ちょっと汚いかも。
もうね…私は甘くみてましたよウ◯コという存在を。そして手術後の自分は自由にトイレに行けないという考えすら持てなかったんですよね。
あれだけ看護師さんに「手術前に大きい方は済ませておいてくださいね」って言われていたのに。ボケ〜っと聞き流していていた愚かな私。
何が起きていたのか細かいことはお伝えできませんが、ザックリと書くので手術前はとにかくウ◯コは出すように努力しましょう。
手術後は集中治療室で安静。動けないからトイレも行けない…。
脳腫瘍の手術前日に私は看護師さんから翌日の説明を受けました。その時に「手術の際に尿道にカテーテルを通すけど大きい方は自分で出しておいてね」と、しっかり言われました。
私は基本的に毎日快便なので
ぜんぜん余裕(´▽`)♪
と心の中で答えてのほほ〜んと過ごしていました。結果…
出ないまま手術日を迎えました!
危機感のない私はこのあと、ウ◯コによって苦しめられるとは想像もしていなかったでしょう…。かなり楽観的な思考でした。
この時で既に前日と手術日の二日分が溜まっています。私にとっては非常事態レベルです。そんな状態で手術台へ向かいました。

目が醒めると集中治療室でした。意識の戻りも早く食欲もあらゆる面で正常に戻りつつありました。
もちろん便意も…。
集中治療室では、ほぼ付きっきりで看護師さんが側に居てくれました。まだ呼吸器やら付いてる状態でそっと看護師さんに伝えました。
「すみません。便意があるのですが…」と。驚いた顔が今でも忘れられない…。
おむつの中でウ◯コをしてもいい…さぁ、どうする?
手術後にベッドに寝たまま看護師さんに便意があることを伝えた私です。看護師さんは
「おむつしてるから中でしても大丈夫ですよ」と。
え?…おむつしてるの私(゚Д゚;)?
まずそこに驚きです。おしっこのチューブだけじゃ無かった。おむつしてた!事前におむつの説明なかったような。だからって中でウ◯コするのってアリなの?
数時間の葛藤がありました。「ココで出したら臭いとかどうなるんだろう?でもこの苦しみからは開放されるぞ!」…などと。
結果的に我慢の道を選びました。まだまだ耐えるんだ…。何か対策はあるはずだ…と。
ベッドに寝たまま簡易プレートでウ◯コ可能…どうする?
その翌日には一般病棟に移動できました。そして脱おむつです。ちょっとだけトイレへの一歩に近付けた気もしました。頑張れ自分。

まだおしっこチューブは繋がったまま。これが取れないとトイレにも自力では行けない。病棟の顔馴染みの看護師さんにも、かなりフランクに伝えてみました。
「ウ◯コしたいんですけど、どうすりゃイイかな?」
『え〜!』とやっぱり驚いた顔をされました。やっぱり『ウ◯コ』というワードはNGらしい。だよね…だと思うけどこっちは一刻を争う事態なんですよ看護師さん!
「だったら寝たままベッドの上で出せる簡易型プレートみたいなのがあるけど」と、薄いプレートを見せてくれました。
使い捨てのプレートをベッドに挿んで寝たまま『ブリッ』とするだけでOKらしい。
シンプルですが結果的に使う勇気が出ませんでした。
我慢は3日目に突入…限界がきて冷や汗が出る時も。
もう便意を感じて3日目になりました。手術前から数えると既に5日目を迎えている頃でした。私の内臓は膨れていましたし、ときどき冷や汗が出る時もありました。
看護師さんに尿道カテーテルはいつ取れるのか聞いてみました。「リハビリをしてトイレまで歩けるようになったら取れるんじゃないかな」と。
私の歩行リハビリはかなり快調に進んでいました。なので必死に頑張りました。自力でトイレに向かうんだ!という強い気持ちで。
リハビリの甲斐もあって尿道カテーテルも一般病棟に移って2日目頃に取れました。看護師さんが去って行くのを見届けて…一目散でトイレにGO!
…個室の病室で良かった(´ω`)
さすがに5日も便が溜まると臭いとか…ね。人生で一番至福なトイレタイムでした。
こんな哀れで間抜けな経験をしないように、皆さんは脳腫瘍の手術でも、それ以外の手術前でもしっかりと便を排出するようにしてください。