順調に回復して退院まで残り数日と迫りました。ふと思ったのが「お世話になった先生や看護師さんに、御礼にお菓子を渡したいんだけどイイのかな?」という疑問でした。
もちろん金品はダメでしょうけど「お菓子ぐらいはイイんじゃないの?」って思いつつどうなんでしょうね。
病院の窓口や掲示板に【お断り】として書いてないか探してみる。
正直に関係者である看護師さんやスタッフの方に聞けたらラクなんですけど、気が引けますし、もし受け取られるにしても遠慮して「気持ちだけで結構ですよ〜」とも言い兼ねません。
なので摘出手術してリハビリもクリアし自由に動ける私は、旦那を連れて病院の入り口や窓口などのあらゆる掲示物をチェックしました。
そこで【医師・看護師・スタッフへの差し入れや御礼の品はご遠慮しております】という貼り紙があるかどうか探しました。
行政が主体の病院だとお断りされる率が高いかも…。
県立病院や国立病院などの堅苦しい病院ですと、そういったお断りの貼り紙を貼っている場合が多いです。私の父親が県立病院に入院していましたが、受付にも廊下にも貼ってありました。
でも旅行のお土産のお菓子は渡していたみたいです。退院のお菓子はNGなのに何故かしら?
ちなみに私が入院していた病院は医療法人でした。結局はどこを探しても貼り紙は見当たりませんでした。
先に退院していく人の様子を観察してみる。
若干、卑怯な手口ですが自分よりも先に退院していく人がどうするのか少し様子を見ます。私は病棟の窓口がターゲットでした。こうする事でその人が…
- お礼を渡すか?
- お礼を渡さないか?
実際に目で見て参考にできます。非常に地道な刑事のような作業ですが。
私はリハビリをするついでに、フロアの窓口まで歩いて退院する人を数人観察していました。リハビリついでに食事の献立メニューを見に行くのと同じ魂胆です。
御礼までは確認できませんでしたが、自宅で育てた家庭菜園を渡したりする方がいらっしゃいました。ん〜じゃあ、お菓子もOKなのかなって旦那と相談しました。
ダメな時を考えて賞味期限の長い焼菓子を用意しました!
私の病院では【医師・看護師・スタッフへの差し入れや御礼の品はご遠慮しております】…という文言の貼り紙が見当たらなかったのです。
が、もし受け取ってもらえなくても家で食べられるように賞味期限の長い焼き菓子を購入しました。
お世話になった先生+看護師さん+リハビリの療法士さん+諸々のスタッフさん=計30名分でしょうか。かなり人数多いので受け取ってもらえなかったら毎日旦那と食べます…。
退院当日。渡すタイミングを旦那とモジモジしながら見計らっていましたが、スッと現れた看護師さんに「今だ!」と渡しました。
病棟の窓口で渡そうかとも思いましたが、玉砕してトボトボ帰って来るのも辛いので自分の病室でひっそりと旦那と看護師さんを待ち構えていました。
もしかしたら返されるかも…という気持ちもあり、恐る恐る渡しました。が、予想外に「わ〜!ありがとうございます!みんなお菓子大好きなんで嬉しいです!」という言葉が。
更に「あっという間に無くなっちゃいますぅ〜」と。私もそれを聞いてホッと胸を撫で下ろしました。
↓↓お世話になった方へ笑顔と『ありがとう』を伝えたいときに↓↓
暖かい文字が想いを届けてくれます。クッキーの他にお煎餅もあります。
感謝の気持ちを伝えるのが一番大事。
私の病院ではお菓子を受け取って貰えましたが、受け取って貰えない病院もあるでしょう。そのような時は感謝の言葉だけで充分です。
どうしても「感謝の気持ちを表すには何か形にしなくては…!」って衝動に走ってしまいます。私もそうでした。言葉だけで伝えるには不十分な気がしてしまうのは日本人だからでしょうか?だから贈りたくなりました。
本来ならば言葉だけで良いと思います。病院という事業の中の医療行為ですからね。ボランティアではありませんし。でも24時間お仕事とは言え、ず〜っと支えて頂いて私はこの病院に入院できたこと、このスタッフさん達に守られたことを幸運に思いました。
なので、もし病院自体で【お断り】していても気にする事はないです。最近は断っている病院の方が多いらしいですからね。