私は脳腫瘍の摘出手術直後、37度半ば〜38度前半の高熱が数日間続きました。本人はケロッとしていて毎朝の検温の時に測ると「え…こんなに高いの!」と驚く日々でした。
私だけかも知れませんが脳腫瘍を摘出した直後〜数週間は高熱〜微熱(37度前後)が続いたので体験談を書いておきます。
脳腫瘍摘出後の体温は37度〜38度を数日間過ごしました
摘出後は意識もぼんやりした集中治療室ですが朝昼晩や数時間置きに、血中酸素や血圧、体温など様々な計測をしてくれます。
その時は既に体温は高かった記憶があります。貧血なのか体温なのか不明ですが汗が出ていました。開頭手術しているので脳の動きも激しくなっているのが自分でもわかりました。
同時に血も騒いでる感覚もありました。脳の動きに合わせて血の巡りも良くなると言うか…凄く伝わり辛いのですが…。
▼脳の怪しい現象は下の記事に詳しく書いています。
この高熱の原因も主治医が教えてくれたのですが、2年前で微かにしか憶えていません。免疫力で体温が上がってるって言ったような…。だから問題ないと説明もしてくれていました。
熱を下げるために看護師さんは保冷剤や氷枕を用意してくれました。1日に数回交換してくれるので、とても助かりました。
集中治療室を出て一般病棟の個室に移っても、やっぱり熱は下がりませんでした。それでも私は食欲旺盛でご飯は1粒も残さず、相変わらず元気でした。
さすがに不安になり看護師さんに「熱を下げる薬とかってあります?」と聞くと「なるべく保冷剤や氷枕で熱を下げましょう」との答えが返ってきました。
手術直後で点滴や脳の薬を多用に使用しているから、副作用も危険なのと私が元気だから解熱剤の必要性もまだ大丈夫なようで。
そして解熱剤が必要な上限を笑顔で教えてくれました。
「38.5度を越えたら座薬を使いましょう」
…え?座薬?飲み薬や注射じゃないの?……絶対にイヤだ!
その時の私の体温は38.3度でした。あと0.2度で座薬の危険が迫っていました。必死に保冷剤を頭や首筋、脇や膝下など、太い血管が通りそうな部位に巻いてベッドに倒れ込みました。
頼む〜。熱よ下がってくれ〜。ひたすらそれだけを祈って眠りました。
元気いっぱいで熱があってもリハビリも欠かさず受けていたのに、座薬を回避するために私はこの日だけは断りました。
熱が出たら保冷剤と氷枕が最強!
集中的に体にあてた保冷剤と首筋の氷枕が効いたのか、熱は38.5度に達することはありませんでした。熱は下がって37度半ばぐらいになっていました。
座薬回避です!
大文字で書く事じゃないですが、当時の私は病院個室で「やったよーーー!」と発狂したいぐらいの喜びでした。
それでも入院中は37度を越える熱が暫く続きました。大抵は就寝前に氷枕を看護師さんに用意して貰って枕に包んで眠るのが日課でした。
私が入院していた病院には大きさや硬さが様々なタイプがありました。入院生活が長い患者さんですと慣れているのか、自由に持ち出す方もいらっしゃいましたけどね。
私の病院では保冷剤や氷枕は無料で貸出してくれました。熱が出たり寝苦しい時は、遠慮せずに看護師さんに相談してみてください。
退院後も37度前後の微熱がたまに出ました
私は退院してからも37度を越える微熱がちょいちょい出ました。その頃は『36.8度ぐらいが平熱』みたいな日常でした。
毎日では無いのですが、疲れたり天気が雨だったり不安定な気候の時に具合が悪くなり、体温を測ると微熱がある程度でした。
風邪の症状でもなく、ただ体が重くダルいだけ。退院直後は布団に入って爆睡する日々が続いていました。
でも入院中とは違って家事もしなきゃいけないので、おでこに冷えピタを貼って掃除やご飯作りをしていました。
おでこに貼ったり首に貼ったり本当に重宝しました…。もうちょい粘着力があればイイのに。強力にすると、かぶれちゃうのかな?
ちなみに微熱があっても外出する際は手術跡を隠すためにニット帽を被っていました。頭はオーバーヒートを起こすような状態で暑かったです。
私のように熱があっても傷口を帽子などで隠す場合は、薄くて通気性のよい素材を選んだ方が良いですよ。頭だけが蒸れて暑いですからね。