脳腫瘍の全身麻酔ってどんな感じ?いつ目醒めるの?気持ち悪い?

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脳腫瘍 全身麻酔

脳腫瘍の開頭手術を行うには全身麻酔をします。それには麻酔科での検査が必要になります。検査と言っても肺活量を測定したり、問診を受けた程度で、私は問題なく麻酔を受けられるタイプでした。

「何か不安があったら質問して下さい」と言ってくれる麻酔科の先生でした。なので、少しでも心配な事があれば、先生に質問してから手術に臨みましょう。

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麻酔に気付かないうちに眠ってた…。目醒めるタイミングって?

私も初めての脳腫瘍の手術と麻酔で色々な心配はありましたが、脳腫瘍の症状なのか、迫る手術日を目前にほぼ毎日メソメソ泣いていましたが、病院食が来る頃には泣き止んで完食していました。

そして、両親の方が深刻に考えて泣いていました。もしも娘が親より先立つとしたら…考えただけでも辛いですよね。

11時間の麻酔も気付かずに本人は今から手術だと…。

私が麻酔を受けた感想は、いつ、どこで、麻酔が効いたのかサッパリわからないまま手術を終えていました。

手術台に横になって、あれよあれよと言う間にテキパキと脳神経外科のスタッフさんによる準備が施されいる間に酸素マスクっぽいものが装着され、気付いた頃には手術が終わっていたという不思議な感覚でした。

目が覚めて最初に見た景色はストレッチャーに乗せられて見上げている天井でした。手術室から出て廊下を移動している時でした。「◯◯さん分かります?手術終わりましたよ」と看護師さんらしき声が聞こえたのも覚えています。

私は全く状況が把握できず「え?今から?」って答えた気がします。あまりに間抜けな受け答えをしてしまった…。

それだけ麻酔の即効性と麻酔が切れるタイミングは絶妙なんですね。なので、手術をされているのも気付かないままでした。もちろん痛みはありませんでした。

そして目覚めたあとも暫くは意識も朦朧としていて、周りで忙しなくお世話してくれる看護師さんの話し声も遠くから聞こえるのですが、薄らと聞こえる程度で内容までは認識できませんでした。

あとはひたすら不思議な夢を見ていました。南の海でイルカや昔飼っていた犬達と楽しく泳ぐ夢や、ただ幸せそうな長い夢を何本も見ていました。

集中治療室に移されて家族と数分ですが面会できました。そこで初めて11時間にも及ぶ手術をしたのだと知り、本人だけが『あっという間に終わっている事実』に何だか申し訳ない気持ちになりました。

脳腫瘍の手術のあとのほうが大変…痰と血圧計、色んな器具、そして空腹との戦い!

集中治療室に移されたあとも意識は朦朧としていましたが、痺れや変わった異変はありませんでした。

ただ「麻酔を吸っていた時の【痰】は体に悪いから飲まないで下さい」との忠告で一晩中、痰を出す羽目になりました…。明日のCT検査にも影響するからとかって。

粉っぽい痰が喉に絡んで不快でした。なので麻酔でたっぷり寝たあとは一睡も眠れない状態でした。

とにかく自動でいろいろしてくれる医療器具

集中治療室

点滴や自動で1時間ごとに測定する血圧計が巻かれている不自由な腕を使って痰をティッシュに出し、頭からは何やらチューブが出ていますが自分では様子が分からず、一体どうなってるのか…。

両足には血流促進用のブーツ型のマッサージのような物が装着。時々ウィ〜ンと締めたり緩めたりを繰り返してくれます。

集中治療室なので何人も患者さんは居ますし、ナースコールや様々な医療器具の音で賑やかです。ずっと明るいですし、頻繁にスタッフの方が行き来するので安眠できないと思いますが、逆に何かあればすぐに駆け付けてくれる体制なので安心できます。

麻酔から醒めたら空腹でご飯を食べたくなるか?気持ち悪くなる?

私は朝から空腹で「お腹減った」と面会に来てくれた夫に訴えてしました。あまりの元気の良さに脳神経外科の先生も驚いて慌ててお昼を頼んでくれました。

当初は手術翌日の夕飯からだったのですが、昼食から『お粥+普通のおかず』を集中治療室に運んでくれました。

1粒残さず食べましたが、リクライニングベッドで体を起こした時に手術の影響なのか貧血のようになり、激しい目眩が起きました。同時に冷や汗も。

あとで看護師さんに聞きましたが、ゆっくり時間をかけてリクライニングベッドを起こすようにした方が良いとの事でした。

私は早く食べたい一心で、一気に90度近く起こしたのが原因だと思います。手術後は数日、気を付けて下さい。

集中治療室から出て一般病棟に移された翌日、麻酔科の先生が様子を診に来てくれました。大抵の人は麻酔から覚めると気持ち悪くて少量のお粥だったり、当分は食べれないらしいのですが、私はご飯もモリモリ食べれるし気持ち悪くならないし、吐き気も無い…。先生から『とても珍しいタイプですね』と言われました。

体質もあると思いますが、麻酔なんて何度も受けるものでは無いので、今回はたまたまラッキーだったのと、麻酔科の先生の腕が良かったと思います。少しでもご参考になれば幸いです。