『脳腫瘍』とはどんな病気がご存知ですか?私は脳神経外科の先生に「あなたの病名は脳腫瘍です」と言われても「とりあえず恐ろしい病気ですよね…。」と不安で焦った程度の知識でした。
そして治療中も『脳腫瘍』について調べる事もなく、病院と脳神経外科の主治医の先生のご指導のまま寝たり食べたり、リハビリして手術して貰って無事に退院。
全て最高の医療チームのおかげです。
そして治療を受ける病院選びは何よりも大事です!
▲私が脳腫瘍と診断された際、今もお世話になっている病院を探すまでの話です。
…という訳で今更ですが『脳腫瘍』について調べてみました。ちなみに私の脳腫瘍の詳しい種類は『左前頭頭頂部矢状洞髄膜腫(悪性腫瘍の可能性あり)』です。
当時は複雑な名前すぎて「左前頭部に悪性かも知れない脳腫瘍があるのね」…ってざっくりとした認識でした。
脳腫瘍とは何でしょう?
▲こちらの動画で脳腫瘍について診断方法や症状などを簡単にお話しています。
人間にはとても重要な臓器がありますが、脳はその中でもとても多くの役割を担っています。記憶や感情のコントロールはもちろん、心の面でもたくさん携わっています。
そして気付かないまま私のように症状が進んでいる場合があります。心の病だと思って心療内科に通ったり、単なる痺れだと思って見逃してしまう恐れもあります。
うっかり心療内科を受診すると時間のロスになるかも…。
私も実際に心療内科を予約してまず最初に受診しました。心の疲れが体に出ている、というふうに言われて暫く通院とお薬を処方されました。今思うと寄り道しましたね…。
私が別の病院の脳神経外科でCT検査を予約していると伝えたら
「まぁ、一応受けた方が良いかもね」と…。
結果的にCT検査をキャンセルしなくて正解でした。
もし、あの時にCT検査を蹴って心療内科を受け続けていても脳腫瘍は治りませんからね。一刻を争う事ですから、どの専門分野で受診をするか本当に大事です。
もし体の不調があって、いきなり脳神経外科やどの診療科目で受診したら良いのか迷ったときは、まずは内科を受診して相談してはいかがでしょうか?
その時に脳検査を勧められたら真っ先に受けましょう!大きい総合病院ですと紹介状も必要ですし。
既に脳腫瘍の主な初期症状が現れている方は脳神経外科に行きましょう。
▼私が実際に感じた初期症状や前兆はコチラに記載しているので、よろしかったら参考にしてみてください。
脳腫瘍は頭蓋骨の中にできる腫瘍の総称です。その中に色んな種類があります。
- 脳腫瘍の発生率は日本では10万人あたり年間3.6人です。
乳幼児~高齢者まで幅広い世代に発症します。数はそれほど多くはないかも知れませんが、誰にでも発症する病気と言えます。
脳腫瘍には大きく『転移性』と『原発性』に2つに分けられます。
脳腫瘍には大きく分けて二種類あります。その違いについてご説明していきます。まずはご自身やご家族がどのタイプなのか知ることが大事です。
転移性脳腫瘍
脳以外の場所にできた『がん』が脳に転移したもの。
脳内にできて腫瘍になるのが一般的ですが、脳を包み込む硬膜や、脳内にある脳室から脳表へと流れる髄液腔に発生することもあります。
この病気は平均寿命の延びと共に多く発見されるようになりました。
特に『肺がん』・『乳がん』・『大腸がん』からの転移が多いです。麻痺や頭痛の症状のあとに検査を行い、脳腫瘍の発見後に脳以外の場所から『がん』が見つかって、転移性脳腫瘍が判明する事もあります。
原発性脳腫瘍
脳そのものの細胞が元になった腫瘍。増速スピードが速く、浸潤性に広がり、正常な組織との境界がはっきりしない腫瘍は悪性と判断されます。
良性の腫瘍は増速スピードが遅く手術の摘出も比較的可能です。
主に脳の主要な部分(大脳、小脳、脳幹、脊髄など)に発生します。一方で増殖速度が遅く、正常な組織との境界がハッキリとした腫瘍は比較的良性で、主に脳の付属器に発生します。
- 脳腫瘍全体の約85%を占めます。
- 代表的な腫瘍は神経膠腫(グリオーマ)、髄膜腫、下垂体腺腫などです。
この3つの腫瘍については下記をご覧下さい。
脳腫瘍は恐ろしい病ですが、リハビリや医学の進歩によって治療は進んでいます。
私も診断を告げられた時は、もう普通の暮らしに戻れないかと思いましたが、そんな事もなく無理をしなければ前と変わらない生活を送れています。