てんかん発作が起きて「あ〜もう車の運転も出来ないし、何もやる気ないわぁ」と嘆く方もいらっしゃると思います。っていうか私がそうです。
そんな方は少しでも前向きに動く為に国の制度を利用しましょう。少しの行動で経済的な負担も軽減できますので申請してみましょう。
てんかん発作が起きたら助成制度を申請しよう!
【てんかん】と診断されると一部の例外を除いては生涯お薬を服用していくことになります。長期間になるので患者さんの医療費の負担を抑えるために助成制度があるのでご紹介します。
どちらも申請する際は市町村の窓口からになりますので、必要なものも各自治体によって変わってきます。確認してから申請するようにしましょう。
自立支援医療(精神通院医療)制度
てんかんを含む精神科の病気と診断されると、通院が必要な患者さんに対する助成制度です。詳しくは【日本てんかん協会からのお知らせ】のPDFチラシをご覧ください。
詳しい申請方法やQ&Aなどが載っています。
医療費負担が3割から1割負担に!
公的保険での治療の自己負担額は通常3割です。この自立支援医療制度を利用すると負担が1割になります!
1割負担ですよ!1割!
これは長期の治療には本当に助かりますので是非申請しましょう!
対象となるのは外来の診察・投薬・検査・往診・訪問介護・デイケアなどです。もちろん自立支援制度の中で必要な治療のみが1割となります。
市町村によっては負担ゼロ円の場合もありますので、申請時にしっかりと確認しましょう。
私でしたら『てんかん』が原因になっている脳腫瘍の通院で1割負担です。風邪で通院したら通常の3割負担です。
病院によっては会計の時に『この検査は自立支援医療制度に当てはまるか医師に訊きますので少々お待ちください』と、ジャッジする場合もあります。
所得に応じて月額の負担上限額が決まっています!
自立支援医療制度は1ヶ月に支払う医療制度の上限が決まっています。私の場合は5,000円です。例えば5月分ですと通院1回でしたが1割になっているので診察料390円+薬局480円=870円でした。上限5,000円にはまだまだ届きません。
上限額は患者さんの所得によって変わりますが、そもそも1割に減額されているので検査などが重ならない限り、上限に達する事はあまり無いと思います。
ちなみに上限額を決める所得は、通院する患者さんと同じ保険に加入している人の【世帯】あたりの所得で計算されています。
自立支援医療制度の申請は市町村の窓口でしましょう。
窓口の名称は自治体によって異なりますが【保険福祉課】などが多いです。私の市では【社会福祉課】でした。ややこしいですね…。
分からないときは総合窓口で「自立支援医療制度の申請をしたいのですが、どこで手続きをしたら良いですか?」と聞いてみましょう。
市町村によって手続きに必要な書類が違いますので、担当の窓口でご確認してから用意した方が安心です。これからご紹介する一覧は私が実際に用意した書類などです。
- 申請書と同意書(市町村に電話すると送付してくれる場合もあります)
- 医師の診断書(申請日から3ヶ月以内に記入されたもの)
- 世帯全員の健康保険証のコピー
- 印鑑
- 個人番号のわかるもの(マイナンバーカード・マイナンバー通知等)
※ちなみに市の担当へ電話で「日本てんかん協会のチラシに『世帯の所得が確認できるもの』とあったので必要ですか?」と聞いたのですが「こちらは『個人番号』で所得が確認できるので要りません」との返事が。何でも分かるのも怖い…。
実際は各市町村の窓口の指示に従って提出物を揃えてください。もし世帯の所得が必要な時は税務課ですぐに発行して貰えます。
ちなみ自立支援医療制度を申請する際に掛かった費用は…医師からの診断書6,480円だけだったと思います。
私は不要でしたが、課税所得などの発行手数料などが加算されるてもプラス数百円だと思います。ちなみに更新は毎年ですが、診断書の提出は2年に1度で良いらしです。
医療費が1割になって上限も5千円になるなら、2年に1度の診断書の出費で抑えれる気がします。私の場合、MRI検査が一番高額ですし3割負担が地味にキツかったので…。
精神障害者保健福祉手帳
私はいま知りましたが自立支援医療制度と同時に取得できるようです…。診断書を1枚用意すれば2つ一緒に申請できて手間が省けますね。色々と便利になるのかな〜とは思いつつ申請するタイミングを逃してしまいました…。
税金の優遇や公共料金の割引など受けられます。他にも社会的なサービスも。
- 障害者雇用を行っている企業への支援サービス
- 税金の免除・控除(一部除外もあり)
- 携帯電話・公共料金の割引などなど…。
サービス内容は1〜3級の等級よって異なります。地方自治体ごとのサービスもあるので窓口で確認も必要です。
こちらの厚生労働省のサイトでも紹介されています。申請方法も確認できます。
同じように【てんかん】の症状をお持ちの方は2つの制度をご利用になってみてはいかがでしょうか。