脳腫瘍の症状がジワジワと進行すると、私の日常生活も支障がでてきました。サッサと病院で診て貰えば良いのですが『嫌な予感…怖い…』という逃げの気持ちで診断を受けず。
当時の私は親や夫に言う訳でもなく、ただただバレないように隠し続けていました。既に正常な判断ができなかったかも知れませんね。
その結果、私は半身麻痺がかなり進んだ状態で入院しました。
体からはシグナルは出ていたのに私は見て見ぬフリをしていた事になります。
今は腫瘍の摘出手術も無事に済んで麻痺もなく、今では友達にも「なんでもっと早く病院行かないのよ!」と笑い話になっています。麻痺が残っていたら笑えないですけどね…。
そんな半身麻痺の症状が徐々に進む中で私が日常生活でツラいと感じた場面を2つご紹介します。
いつもの生活の中で『アレ?何か動きにくいな…。時間がかかるな?』という事がありましたら別の病気も含めて気に掛けてみては?
日常生活では半身が動かないだけでも事故や怪我になる可能性が大きい!
日常生活で何気ない暮らしでも片方の体が動かないだけで不自由です。それがきっかけで大惨事や怪我に繋がる可能性も否定できません。
私も半身麻痺になった時に実感しました。
- あ…。バランス崩して転ぶ
- 階段から落ちそう
- このまま壁にぶつかる…
そう感じる事が多々ありました。簡単なことで怪我や色んな人を巻き込んで迷惑を掛ける事になります。
これから挙げる2つのことは、どちらも毎日の事なので欠かす事ができず、徐々に苦痛になってきました。
1:着替えが大変!体が動かないし転倒の恐れも!
私はコチラでも書いているように、薄々体の異変に気付きながらも普段と変わらず生活していました。
なので着替えが一番辛かったです。片足で立つのが困難になったので壁や柱にもたれ掛かるのですが、それも厳しくなりました。
最終的には床に座って着替えるようになりました。体半分が言う事を聞かないので、袖を通したりするにもイライラしました。
半身麻痺も深刻になると独りでの着替えは息切れするぐらい大変な作業になりました。
2:半身麻痺で入浴は困難…。体や頭が思うように洗えない!
やっと思いで衣服を脱いだと思ったら入浴も危険を伴います。
まず浴槽を跨ぐのが怖い。
健康な状態ならサッと跨げる高さなのですが、脳腫瘍があった頃は片足は20cmぐらいしか上がらなかったと思います。
そんな恐怖を抱きながら毎回、シッカリと手すりや浴槽のフチをシッカリと持って『いくぞ〜』という覚悟をしながら飛び込んでいました。
そして時間も脱衣の段階でかなり時間も押していたので、湯船になかなか浸かる暇もなく頭や体を洗うのですが、麻痺があるので手が思った所に伸びないし頭も洗えない。
腕も上がらないしシャワーで洗い流そうとしても全然違う場所を洗い流しているので、アワアワ状態…。もうお風呂場で途方に暮れるほど。
しかし急がないと風邪をひくし、服を着るにも時間がかかるので『急げ急げ!』と焦らせる自分がいます。
事故や怪我に繋がる前に手伝って貰うのが最善
私は病気と診断されるまで自分の中で抱えていました。入院中も着替えもお風呂も独りで行っていました。しかし…
事故や怪我に繋がり兼ねません。
私は着替えの度にヨロヨロしていましたし、お風呂場では足がモタついていました。
どこで転んでいても不思議ではないです。
そして、思うように動かない指先と体にイライラしていました。
- 洋服のボタンを上手に掛けられなくて何度もイライラ…。
- 靴下も脱げないし履けない。
- 女性は身だしなみも自分でできない事が増えます。
脳腫瘍に関わらず半身麻痺になって誰かに助けを求められる状況ならば、恥ずかしがったりせずに家族や話してみましょう。
掛かり付けの病院でも相談に乗ってくれる場合がありますので、まずはどのような状況で困っているのかを伝えてみはいかがでしょうか?