NHKあさイチ『治療法は患者が選ぶ時代に』…即答で選べます?

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NHK 患者力

先日、洗濯物を干しながらNHKのあさイチを見ていました。『今日からできる”患者力”アップのコツ』というようなコーナーです。

『患者力』…はじめて聞く言葉に違和感がありました。それって入院中や通院する時にマナーや行動に気を付けようってこと?と思ったら違いました。

そして、その患者力は既に私たちに一任される時もあるのです。よくよく考えると風邪のときや脳腫瘍で入院したときも。

あさイチを見て『患者力』という言葉が今後も浸透するのか判りませんが、治療法や投薬などの選択を患者に委ねられる時代が来ているので考えてみました。

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医師が治療法を決めずに患者に選ばせる時代に。

1990年代半ばから治療法を患者が選ぶ時代に変化してきました。でも私は『あさイチ』を見るまで全く知りませんでした。

ただテレビを見て以前、気管支炎になった時に『お薬何日分ほしいですか?トローチは?吸引していく?』といちいち聞かれたのを思い出し「前は病院で勝手に決めていたのに…」と、ふと思い出しました。

私の中では今まで病院のイメージとしては…。

 

  1. 病院に行けば診察してもらえる。
  2. 病気や治療法は基本的にお医者さん任せ。
  3. お医者さんが患者にあった処方箋をだしてくれる。
  4. 基本的にお医者さんの言う事をきいていれば治るはず。

 

と思いきや…突然の丸投げに思えます。

 

こっちは知識も無いのに選べないよ!

 

しかも具合が悪かったり、頭がぼんやりして判断力鈍ってる時に、サッパリ判らない薬のことを言われても更に具合が悪くなります。こっちは一刻も早く治してほしいだけです。

どうして患者が治療法を選ぶ時代になったの?

どうして患者が治療法やお薬を選ぶ時代がきてしまったのでしょうか?医師が病気や怪我を発見したらすぐに手当てしてくれる時代は終わったのでしょうか?

医療が発達して治療法が多様になったことにより…

 

  • 薬も治療法も全てにおいて選択肢が増えた。
  • 薬によっては早く効くけど、リスクがあるタイプもある。
  • 必ずしも医療は100%ではない…などなど。

 

どれか1つを医師個人が選ぶことで、完治や良好な結果なら喜んで貰えますが、悪い結果ですと責められる可能性もあります。

緊急性がある場合は医師の独断で行うそうです。救急車などによる緊急搬送などですね。

医師も短時間で決まった人数を診察しなくてはなりません。医師不足の問題もあります。どれを選ぶか患者にも任せるということで、医師も保身的な考えも持つようになったのかも知れません。

親切&丁寧な街医者さんというイメージは、もう消えてつつあるのでしょうか…。

医師とのコミュニケーションは『患者力』

そこで必要になってくるのが『患者力』を高めるための医師とのコミュニケーションです。限られた診察時間内でどれだけ話せるかが大事になってきます。

総合病院ですと待ち時間の方が長くて診察は短いです。5分とか10分…。やっと自分の番で呼ばれると肝心な事が、なにひとつ話せずに終わるというパターンだったり。

これでは全くコミュニケーションも取れませんし、医師にも伝わりません。まぁ、医師にも横暴で問題ありな人柄もいるので、こっちからお断りしたいタイプもいますけどね。

そんな医師は私だったら病院ごと変えちゃいます。どんなに腕が良くても信頼しません。コミュニケーション不可能ですから。

▼信頼関係で病院を決めたのがコチラの記事です。

私が脳腫瘍で入院する時に決めた病院選びの重要なポイント。
脳腫瘍と診断された時に【病院選びは重要】になります。私はMRI検査をする為に町で一番大きな総合病院へ行きました。が、あまり良い印象を受けずに少し離れた病院へ入院しました。医療は信頼関係が最も大事!そして治療・手術数などの実績数を調べて安心を得てください。医療機関を選ぶのは患者さんです。

もしも医師の前で緊張して聞けない場合は、慌てずに話せるようにノートやメモを持参しましょう。そして困っていること・気になることを診察前に事前に記入しておきましょう。

医師も時間内で簡略的に説明できるので助かるそうです。例えば…

  • 血液検査の結果について
  • 今後の生活で気をつけること
  • 投薬治療はどのくらい続くのか?

など気になることをメモっておきます。1項目ごとに余白たっぷりに作るのがコツです。余白というのはイラストが書けるぐらいに。

医師は手術や怪我のイラストを書くのがとても上手です。質問によってはイラストをちょこっとお願いしましょう。

医療はチームです。困ったら医療従事者にも相談しましょう。

医師にも相談できない…。時間もなかった…。そんな時は看護師さんや医療福祉相談員・薬剤師さんにも相談できます。

医療はチームです。みなさんが繋がっているのでお近くの医療従事者に相談してみましょう。独りで困っていても気づいて貰えません。誰かに発信しましょう。

私が脳腫瘍でお世話になっている医師はとても温厚で、いつも話を聞いてくれる有難い存在です。顔を見ると緊張するというよりホッとします。

薬も選ばせるという事はなかったです。ただ、副作用や先進薬で金銭的な負担を心配して「どうする?」という提案をしてくれましたが基本的に主導権は先生です。

私には、こういう先生が頼もしいですけどね。

医療も選択肢の自由かも知れませんが病魔と闘って時間も無いなかで『さぁ、どの治療でどの薬にする?』って病院で言われたくないです。治療を受ける側として専念していたいです。

今回のあさイチを見て、本当に患者に対して正しい選択を与えているのか疑問に感じました。